
こんにちは!
Dr.トレーニングのマタニティトレーニングの責任者の青柳と申します。
今回はお客様からよく聞かれる、
『マタニティトレーニングっていつから始められて、いつまで続けられるのですか?』
というに質問お答えします!
回答として
『開始は妊娠12週以降、終了の目安は37〜40週』
理由は後述しますが、それをお伝えする前に妊婦さんが運動をする上で大切なことがあります。
【マタニティトレーニングで絶対に守りたいこと】
妊娠中に運動をするメリットは多いのです。
『妊婦さんがウェイトトレーニングをしても大丈夫なの?』という質問もよく聞かれますが、これに対する回答を”YES/NO”の二択だけで回答することは非常に難しいです。
詳しい内容に関しては次回以降にお伝えしますが、妊娠中の運動について確実に言えることがあります!
『お母さんとお子様の安全・健康が最優先』
これが守れない状態でのトレーニングは、誰にもメリットがありません。
Dr.トレーニングでは母子の安全と健康を守るためのトレーニングを提供するため、様々な取り組みを行っています。
その一つとして、妊婦スポーツの安全基準(2019)※1というガイドラインに沿った、運動指導を実施しております。
【トレーニング開始・終了の目安】
【安定期後の16週以降 – 終了時期は37週目以降】
妊婦さんの運動開始が12週目以降としているのは、自然流産の多くは妊娠12週未満に起こり(※1)、妊娠初期に激しいスポーツをした場合は流産率が高くなる(※2)といったリスクがあることが一番の理由です。
さらに『妊娠初期はつわりの症状を感じやすく、思ったような運動がしづらかった』ということもよく聞かれるため、12週からのトレーニングを開始しても、本格的に運動強度や難易度を上げていくのは、安定期に入った16週以降をおすすめしています。
終了時期に関しては、妊娠経過が順調であれば特に制限はない(※1)とされていますが、実際は出産から産後を迎えるための里帰りをするタイミング、前駆陣痛や破水が確認された時点で、マタニティトレーニングを止める場合が多いです。
出産予定日を含め28日以内での飛行機移動の場合、医師からの診断書の提示を求められることが多いため、遠方への里帰りの場合は考慮しておいたほうが良いでしょう。(ANAのホームページ:https://www.ana.co.jp/ja/jp/serviceinfo/domestic/support/family/maternity.html)
以上の背景から、妊娠中の運動終了時期は37週目以降が目安となります。
Dr.トレーニングでマタニティプログラムを実施する場合、この時期を逆算してのメニューを提供しています。
もちろん産後ケアのセルフエクササイズ、ダイエットやボディメイクのプランも提案できますので、ぜひご相談をいただけばと思います!
Dr.トレーニング マタニティトレーニング責任者
青柳 陽祐
参考文献
※1 学術委員会産婦人科部会提言-日本臨床スポーツ医学会 妊婦スポーツの安全管理基準(2019)
※2 Hjollund, Niels Henrik I., et al. “Spontaneous abortion and physical strain around implantation: a follow-up study of first-pregnancy planners.” Epidemiology (2000): 18-23.